+濁点

本日もまたまた渋谷へ。

本日のお目当ては「ぐるりのこと。」

とてもいい映画だった。


夫婦役のリリーさんと木村多江が本当によかった。リリーさんが法廷画家をしていて、実際にあった事件をモデルにした裁判が出てくるのだけど、どんどん世の中が荒んだ方向にいった象徴みたいな事件と対象に、奥さんが精神を病んでも旦那さんは逃げずにそばにいてずっと見守って、夫婦のつながりを強めていくその姿が印象的だった。

自分にはああいう風に出来るんだろうか?と考えてしまう。

特に印象的だったのが、徐々に精神が戻っていく奥さんの姿。肩の力が抜けたその明るい笑顔や、真剣に天井画を描くそのまなざしがすごく力強かった。

地味だけど、最初から最後まで目が離せない内容だった。


で、映画を堪能したあとには、もう一つのお楽しみが。


監督の橋口亮輔×加瀬亮のトーーークショーーーーー!(大興奮)

二階席の一番前で身を乗り出さんばかりに見てしまいました。ちょっと遠かったけど、とても素敵だった。

映画では衝撃的な役どころだったけど、実際に見る加瀬亮が思ったとおりの控え目な感じの人だった。いろいろフォローを入れていて、そこもまた好印象。

あの役はこないだ再放送していた「抱きしめたい」の自閉症の役を参考にしていたらしい。どうりで。

監督と二人で淡々と話していく内容から役者としての姿勢が伝わってきて、ますますファンになりました 笑

「つかれた。早く帰りたい。」「どっちでもいーいーー」は私も使ってしまいそう。*1

*1:加瀬亮のこの台詞がスタッフ内で流行していたらしく、いたるところで使われていたらしい