ありがとう、みやこ

rku08042006-12-03

というわけで二日目。
予想通り早起きは出来ず。ふらふら〜と起き出かけた先は…まずRAAK。

ホテルそばなもんで。前回来た時はカードを使用してまで買ってしまったけれど、今回の旅の裏テーマが「ばかすかお金を使わない。土産を買わない。」だったので*1、てぬぐい一枚のみ購入。
京都は薄曇り。
 
三条をてくてくと。やはり寒い。そしてイノダ本店に行き朝食。一般的に言うモーニングの時間はとっくのとうに終わっていましたが(笑)

ハンバーグサンドおいしかったですよ!
その後は姉小路のギャラリー遊形で噂の石鹸を買い、ぶらぶら歩いて三条京阪まで行き、おけいはんに乗って出町柳へ。そうそう三条京阪では今年の顔のこの人達がいた。

でも、この写真だけだと誰だかわからない(笑)一豊と千代らしい。
 な、なかまさん?(笑)
 かみかわさん・・・(笑)
出町柳に着いて行ったのは出町ふたば。日曜だけあって40人くらい並んでいたけど無事買えた。そして野呂本店にも行き漬物も購入。…この時点で既に買い物し過ぎな上に、早く西部講堂に行けという感じです。
 
鴨川の始まり。デルタのとこまで行く時間は無し。残念。
歩いていて途中お腹が痛くなるアクシデント(昨日の冷えからか?やはし底冷えなのね)もあり、しかも西部講堂のすぐそばで雨が降りだしバス停で雨宿りもしたため、西部講堂に着いたのは開演三時をとっくのとうに過ぎた時間。

広場に人が少ない。どうやら今の時間は講堂がステージらしく、しかもさっきまで雨が降っていたため、人が少ないらしい。ベンチに座ってぼーっとしていたら講堂のステージが終わったらしく、人がぞろぞろ出てきた。その中にはKさんも。Kさんは昨日タクシー運ちゃんに聞いたお寺を観光してから西部講堂来たらしい!なんたる元気!同い年とは思えません(笑)
便乗して荷物(主に土産)を一緒にクロークに預けさせてもらい、野外ステージを見る。audio safariのライブはすごく良かった。雨が止んで雲の合間から太陽の光が見えていて。そんな空に広がっていく音が見事に風景にマッチしていて、ふわふわと空間を漂えそうな気分。

イメージがスパングルコールリリーラインと被る音でしたが、でもやはり京都だなぁと思える雰囲気で素敵。ボーカルの女の人が頭に商店街のプラスチックの飾りみたいなのを付けていたのもかわいかった。
でもそんなゆらめいていた時に目に入ったのは、黒いダウンを着たマ氏…。そうですね、出番は夜ですからね…。
その後は講堂内に移動し、怒髪天!一度チッタのディスカバリージャパンでちら見したぶりですよ。エゾに出演していたにも関わらず、去年はスカパラと被ったので泣く泣く諦め、今年はfor campersだったので再び泣いて諦めた*2怒髪天のステージを京都でしかもみやこ音楽祭で見れるとは!あの爽やかヘアーな兄ィを見れるとは!とても楽しみだーと結構前の方まで行く。「アウェイです!」と言っていた増子兄ィだったけど、ライブは本当良かった。男の哀愁と心意気を本能の赴くままに歌い上げる増子兄ィに惚れそうだ。爽やかヘアーでも暑苦しさは変わらないし(笑)ていうか、もうね、増子兄ィの面白さは最高!それもミュージシャン的な面白さではなく、トラックの運ちゃんやら酒場のおっちゃん的な面白さとでもいうのでしょうか。「フレンチドレッシングみたいだな!(客席とステージが)分離している感じが!」「お前らにあだなを付けた!地蔵だ!それじゃ今から地蔵殺しの一曲!」*3「今日は時間が限られているので、(しゃべりのため)曲数減らしてきた」「では、自己紹介します。木村カエラです」*4「大阪でもライブやるんだけど、その時はメンバー全員違っているから。かわいい女の子になっているから。名前だけ貸すような感じで」「あんまり長く喋っていると、額に赤い点がこうついちゃうからね。狙撃されちゃうので」「(岸田氏にみやこ音楽祭パンフを)宣伝しろと言われました!もう買わないとね、(岸田氏が)出てこないって言っていたから。こう眼鏡逆さにかけて出てくると言っていたから!」つうか、文章で再現出来ません。兄ィの面白さは!(笑)もう、いやってほど笑わせて頂きました。*5そして終わった頃には「この一杯のビールのために!」と口ずさむぐらい心に残るステージでした。怒髪天最高だ。
怒髪天の後は、広場ベンチで先ほど買ってきたふたばの豆餅をKさんと二人でぺろり。うまーい。ホットのディタオレンジなど飲んで暖まる。そういえばトイレのため近くのローソンに行った時、ちょっと変わった風貌の人が買い物をしていた。京大の生徒と勝手に思い込み「アバンギャルトな人だなーさすが!」と思っていたらKさんが「あの人、野獣のボーカルの人だよ」と。あ、そうなのね…。Kさん言うところ、衣装は色物系だったけど、ライブは良かったよ、と。そうだったのか…お土産買うのに夢中になってる場合じゃなかったのかも(笑)
再び会場に戻り、講堂にLimited Express (has gone?)を見に行く。昨日のJJのDJは良かったので期待して見に行ったけど…音はいいんだけど、どうもボーカルが…。どうも、女性ボーカルが本能の赴くままに超音波かよ!というぐらいの高い声で叫びまくるのが苦手なんだよね…なんで、途中で外に出てしまう。
出たら丁度chainsが野外ステージでリハの最中。なんで聞きいってしまう。すごいうまいよなぁ。また世界が独特でさ。リハで二曲聴き、本番で紅い女を聴く。そうこうしてるうちに講堂ステージが終了。Kさんと合流して、また講堂内へ。次はカエラちゃんですよ。

みやこに木村カエラが出ると聞いた時、まじで!?なんか違うのでは…?と思ったけど、とりあえず見れるものなら一度あのキュートさをこの目でしかと確認しないと!ということで見に行く。あと、元サクサカーとしては見ておかないと(笑)*6カエラちゃん目当ての人は案の定多く、講堂内はぎゅうぎゅう。なので生カエラちゃんをそんなに前では見れなかったけど、ちょっと離れていても、カエラちゃんはもうとてもとてもキュート!顔小さすぎだ!もはや同じ人間とは思えません。ライブも予想以上に良かった。YOUやDancing Starが聞けたのが嬉しかったなぁ。前、ライブ映像を見た時に、バンドに負けてる感があったけど、なんのなんの。普通に一人の歌い手さんとしてがんばっていたよ。あとあのチャーミングさ。ずるいね(笑)でも、MCは完璧すべっていたけどね(笑)島耕作の話をしていたけど、ここで黒幕がいれば…と思った人は少なくないはず!カエラちゃんを満喫した後は、今までの流れから行けば一旦外に出て野外ステージを楽しむ…という感じなんだけど、この時は外に出ずそのまま待機。何故なら次は大本命なくるりのため。この時間の野外ステージはキセルで、一度も見たこと無いから是非とも見てみたかったけど…でも、くるりを見に遠路はるばるやって来たので、まあキセルはいつか見れるだろうとあっさりとそのままそこに(笑)*7
おなじみの上手前方で待ちながら、何やるかねぇとKさんと待つ。
そして遂にくるり兄さん登場!
くるりとPV以外では初めて見る新サポートドラマーのにゃっきーくん。最近はずっとクリフ&堀江さんだったけど、みやこから一新。新生くるりを皆が見つめる中、岸田さんが一言。「尼崎の魚」
!!(驚)セットリストはまったく予想出来なかったけど、まさか一曲目がこれなんて。ゆっくりと確かめるように始まる。いつもよりスローテンポで。迫ってくる音。ワンフレーズワンフレーズごと歌い上げる岸田さんの声が講堂内に響く。残響音が耳に残る。なんかすごいよ、西部講堂で見るくるり
マーチのイントロが聴こえた瞬間に意外な嬉しすぎる選曲に思わず叫んでしまう。
下手からの白い照明が、私の位置からは佐藤さんの一心不乱に弾く右手の後ろから照らされている。とても眩しかったけど、その弾く手を息を飲んでずっと見る。まさかこの曲が聴けるなんてさ。口に言い表すことの出来ない気持ちでいっぱいになって、胸がつぶれそうになる。
そして、続いてRing Ring Ring!。まZeppのような岸田ブルースショーは無くあっさりだったのもにゃっきー君だったからかな。でも、その後は続いて街で、勢いが削がれること無く一気に押し寄せる感じを保っていたので、それはそれでよかったけどね。続けてライブでは初聞きの五月の海。一気にまったりとしたムード。その音に包まれながら、本当に私はこの人達が奏で出す音が好きだなぁとしみじみ。続けても新曲。ハム食べたい(笑)しかも、出だしから「♪ハム食べたーい」だし!ひゃひゃひゃと心の中で笑っていたら、続いた歌詞が「桃色のハム食べたい」と。うわ、そういうことか!えろい!そして〆は「キスはいつも塩辛い」だし。完璧そうだーえろいよ(笑)
「次は八年ぶりくらいにやる曲」と岸田さんの言葉に続いたのは、オールドファッションド!(驚)すごいレア曲の登場にざわめく講堂。くるりの曲ってコーラスがいいのが多いよね。最近、「だから好きなんだ!」と気付いた次第(笑)その後はオールドタイマー!なんなんすか、本日のセットリスト!もう本当に予想だに出来ないセットに驚きつつ、踊り踊らされ。この時の達身さんがやたら無性に素敵で、急遽、ギタリスト達身ブーム到来!やはり編成が変わったことによって、達身さんの音がまたがしがしと聴こえてくるんだよね。いつも上手サイドにいるのにあまり聴いてな(笑)
「京都人である僕の誇りです。東京」という岸田さんの言葉から始まったそのイントロと言葉にまた胸がいっぱいになり涙が出そうになる。京都人だからこそ出来た曲。京都人だから成し得たみやこ音楽祭。神奈川県民の私でもこうしてくるりの曲に出会え、みやこ音楽祭を楽しんでいる。この場にいられたことはとても嬉しかったけど、ちょっと嫉妬も感じた。こんなに「京都への愛」を見せ付けられちゃったらさ、もう!
いつも聞こえてきた音が無い東京。にゃっきー君はどかどか叩く感じのドラマーさんだけど、これはこれでいいんだろうなぁ。またくるりの新たな顔を見れるのかと思うよ嬉しいよ。東京でライブは終了。アンコールは無くて、みやこスタッフさん達が出てきてご挨拶。そして横のスクリーンでは「みやこ音楽祭の出来るまで」なスライドショー的な映像が。みんな楽しそう。本当に学祭な感じだ。また来年も来れたらいいなぁ。映像が途切れ、会場が「あれ??」とややざわついたとこに再び映像が。何もない西部講堂内に幹部スタッフ数人が横一列に並んでいる映像。ああ、いい絵だ…。
興奮冷めやらぬ状態で講堂を出た後、すぐにこの場を去りがたい気分がしたので、何か飲んだり物販を見たり。丁度、みやこTシャツを見ている時に、横にこのTシャツのデザインをしたという方がいらしたのでKさんと口々に「このTシャツいいですよ!」「このデザインかっこいいですよ!」と熱く伝えて二人共Tシャツを購入。そしてそのまま調子付いた(?)私達はその横の立て看板に、くるりに対する愛をいろいろ書き込む。
 
愛なのか?(笑)

そして、その場を去り出町柳へ向かう。本当に二日間楽しかった。ありがとう。また来年ここで素晴らしい音楽に出会えることを願いながら歩く。
Kさんと二人でその後三条の飲み屋で乾杯。いやーホントにライブ後の酒盛りは楽しい。でも、かなり酔っ払って1人暴走していた気がする・・・・(笑)Kさんと三条烏丸で別れた後は千鳥足で徒歩数分のホテルへ。急いでホテルの下でカフェラテを飲んで酔いを醒まして、その後ホテルの大浴場へ。広いお風呂はいいね。さー明日は観光するぞー。

*1:でも最終的にはやはりこの通りには行かず…

*2:去年は泥酔増子兄ィを見掛けられたが、今年はそれも見れなかった

*3:自分は盛り上がっていたから分からなかったけど、どうやらお客と怒髪天の間の温度差をやたら感じていた様子。

*4:二回目の自己紹介の時には間違えて「木村一八です」と笑

*5:ライブもちゃんと聞いてましたよ。上原子さんのギターソロかっこよかった。

*6:カエラちゃんが出なくなってからsakusaku見なくなりました…

*7:本当にその数日後、キセルは見れた。