はぐれメタル

というわけで行ってきました、くるり。ライブツアーはぐれメタル魔神斬り@武道館。どういうツアータイトルなんだか。
武道館はとても久しぶり。確か前回はSMA祭。一番上の立ち見席で、スカパラで暴れたり、CHEMISTRYの物真似をずっとしたり、初めて見る氣志團ちゃんにメロメロになったりしていた時ぶり。
はるか昔です。
行きながら武道館にまつわるエトセトラを頭の中で再現。駅とかトイレとか。武道館の最寄り駅を思い出すのには「大きな玉ねぎの下で」がとても便利です。
寒い中パンを食べ18時過ぎに中へ入る。
こんなポスターが貼ってあった。

近寄ってみると

すごい笑顔。若干キモいです。そして両隣の二人の微妙な視線が気になります。
座席表を見て、ちょっと嫌な予感。
中に入るとステージバックには最近お馴染のThe Whoのパクリロゴがでかでかと貼られています。自分の席へ向かう。前に行くにつれ嫌な予感はますばかり。席に着いて前を見たら、予感的中。なんかベース担当のマイクスタンドと私の席の間に丁度ボーカル担当の方のマイクスタンドが立っているんですけど。座席指定で一番恐れていたことが起きた模様。
ああああーなんだこりゃー(涙)
席自体は前から10列目ちょいで前の方と言えば前なんですけど…。いやいいんです。今日はくるりを見に来たんだから!ベースの人だけじゃないから!(自分に言いきかせている)
武道館てとても大きいイメージがあるけど、実際来てみるとそれほどでも無いよね。でも幕張を除いてこんな大きいとこでくるりを見るのは初めて。どんな感じになるんだろうか…
ちょっと不安を抱きつつも今日の私はちょっと違う。なんと言ってもこないだの幕張で買ったばかりのくるりパーカー着用ですから!すごい気恥ずかしいぞ、自分!意外にやる気だぞ!自分!
ほぼ定刻通りにメンバー登場。達身さんはなまはげTシャツ、岸田さんはニット帽に黒?の半袖シャツにネクタイ、佐藤さんはシャツ。最初サスペンダーしてるのかと思ったけど、どうやらあれはくるくる節でも着ていた右側にチロリアンテープみたいのが張り付けてあるシャツだ。気に入った物はとことん着るタイプ?
と言いますか、やはりそのシャツの前に立ちはだかるボーカル担当!(涙)
その時ちらりと目に入ったのが左隣の席二つ。開演してもまだその席の主は現れる気配が無い。そしてその席二つの次は通路…。開演前は、「この人達来なかったら、ライブ中疲れたら私の席合わせて三つ使って横になれる!」とアホなことを考えていたけど、この状況なら仕方ないよね…と自分勝手に考え、その席の方にややずれる。あ、微妙に見える!(喜)よーし、30分経っても来なかったら、もっとずれちゃえー!
…実際は三曲目あたりで既に通路側まで行っていました(笑)そして最後までこの席は空いたまま。もったいない!でもありがとうございます(笑)
お祭りわっしょい でスタート。幕張で2006のスタートを飾ったこの曲で今日のライブも始まった。そして続けてRing Ring Ring!岸田さんがギターをかきむしる。腕を回す。そして今日も堀江さんとこちょっかいを出しに行き、今度は猫のように達身さんのギターにもちょっかいを(笑)この曲は繁少年の何かを熱くさせるんだろうなぁ。岸田さんがギター少年になる度ちょっと下がって弾くんだけど、その度に姿を見せるベーシスト(喜)なんで、岸田さんが激しく動く度に心の中で「いいよーいいよー繁君、その動きいいねぇー」と大絶賛。イントロを聞いた瞬間叫んでしまったのが次のLONG TALL SALLY !ライブでやるの初じゃない?もうこの曲大好き!民族音楽を思わせるようなステップを踏み出したくなるようなリズムにその場でぴょんぴょん。5人の音がうねる。不思議な空間を生み出す。女の子には理解不能
サリーが終わる頃、達身さんが弾く音に次の曲がわかった。そこでにやりとしてしまいつつ、そのつなぎがあまりにも素敵で、武道館にその音が鳴り響いていて、泣きそうになった。SUPERSTAR  もう、私はこの曲の持つキラキラ感には勝てません。新年早々涙腺直撃。今日は岸田さんの声も結構調子良かったような気がする。そして全体的に音も良かったと思う。場所もあったかもしれないけど、武道館結構いいじゃない?間奏部分で帽子を投げ捨てる岸田さん。もう既に熱くなってます。
この辺でMCかな?「くるりです。あけましておめでとうございます。」今年二回目のおめでとうです(笑)「靴紐がほどけてしまったので、10秒ほどいいですかー」と言ってしゃがんで紐を結びなおす岸田さん。その時佐藤さんが「こういう時、絶対10秒数える奴おるよなー笑」と。あと武道館を1月3日にやりたかったそうだけど、その日じゃなくて良かったとも。死んでいたらしい(笑)正月休みで京都にも帰ったとの事。
BUS TO FINSBURRY のベースラインにやられた後(特にこの曲に限った事では無いけど。いつも完敗です)、いつも以上にギシギシしたイントロで始まった大好きな大好きなMorning Paper  この曲の溜める感じがとても好き。でも、悩殺ベースソロ前に岸田さんが一遊びするところはためすぎです(笑)じらされて九段下。Baby,I Love You どうやら佐藤さんのコーラスはCDと違う高さで定着した模様です。でもどっちにしろときめくことには変わり無し。そんなシングルカットのラブソング後にARMY 。そんなセットリストににやり。前半はNIKKI中心だったけど、ツアータイトルは変わってもこの曲は外さないのね。濃厚な音空間の時間です。ボーカルがそこに乗っかり、脳みそふわーんと行きかけた時に緑の光線が一本出て来た。今日は照明も更にすごい!と思ったのも序の口。このレーザー光線が2本になり、ステージ後ろの発信源を頂点にして、2本のビームそれぞれ左右に広がってきて、アリーナ客席上に緑の光線の大きな三角形の帯が広がっていった。そしてその幕の中には雲が早回しで空を流れていくような感じになっていた。
独眼竜政宗だーすごい!!(古い)
そのビームは広がったり狭まったり、もう一本増えて、そのレーザー空間が立体的に見えたり・・・・・メンバー達のすぐ上にその緑の空間が広がっていて、上の席が見えず武道館とは思えない空間。そこで聞こえてくるベースライン。最後の方には佐藤さんの弾くリズムが最後の八分音符3拍を休符にしていて(すごいこれ適当 笑)、その最初と違う寸止めベースラインがもう堪らない。うううう、ARMYたまらないー。この時のドラムの音処理もすごい良かった!ひゃー!Tonight Is The Night 佐藤さんのコーラスに岸田さんがかぶってくるところが本当にたまらなく好き。ベースメインじゃないか?(ファンの贔屓目)と思えるぐらいのベースラインが好き。あの弾く姿で相乗効果。倍率ドン。つうか、いつものことなんだけど、本当にベースメインで聞いてしまうため、達身さんのギターに気が行かないんです・・・・・。全体聞きたいのに、私の本能がそうさせるのか、ベースが・・・・。途中で反省してもっと大きく聞こうとしましたが。例えベーシストの姿が隠れていてもこの有様。いや、だからこの席なのかも!?おまえ全体も見ろ!というお達しかも!(誰の?)BIRTHDAY 武道館に鳴り響くベースに陥落(笑)指弾きで演奏する佐藤さんが本当にかっこよくて・・・・・。いいなぁ、私もああいうベーシストになりたいなぁ。(ベース経験ゼロ)
ここで岸田MC。この辺でネクタイを取りシャツを脱ぎ、ツアーTシャツになる岸田さん。「寒波というので、すごい着込んで来たけど、ステージの照明やビームで暑くなりました」モケモケのシャツを着ていたらしいです。モケモケ?モコモコのこと?「前の武道館の時に緊張していてテンポ5ぐらい速くやってしまったのが記憶に新しいけど、今日はテンポ2ぐらいで笑」というMCで始まったのがハイウェイ そうかそんな早かったのか、前回。帰ったらビデオ見返そう。それにしてもこの曲は本当に風景が見える。くるりは演奏と共に何か風景を浮かばせてくれる。そして最後の「冷たい花がこぼれ落ちそうだ」という美しい言葉に胸が熱くなる。うん、今日はそんなに速くなっていない。この曲の後は最近ハイウェイとセット販売なこの曲。ばらの花 ぷ。ええーいきなりイントロのギターから速くなってるんですけど!(笑)こっちはアップテンポですか!こんな速いばらの花始めて聞いたよ!堀江さんとか佐藤さんが忙しなくなっちゃってますよー。この曲で笑わせないで下さい。クリフのカウントで三拍子の曲とわかったけど、まさか だとは!多分、私初めて聴きます。*1この曲を聴いていて思ったのが、いかに今のくるりがすごいかってこと。この曲もいい曲だと思うんだけど、NIKKIの曲に比べると曲の作りが単純かなーって。当たり前なんだけど。この時は達身さんもいないしね。日々進化しているくるり。その最新形をここで目撃しているんだ。でも最後のギターソロの時には頭の中ではジミヘン扮装が浮かんだ(笑)青い空 おお!昔の曲連発!この時、最初の方で堀江さんが下手の方を向いてギターを弾いていたのが気になった。すぐ前を向いたけど。堀江さん株最近急上昇。GREAT3のサポートの時はあんな激しくなかったような気がするんだけど。長い手足で飛び上がりながら弾く姿がこれまたかっこいい。はじけたキーボードソロが好きです。今のくるりには欠かせない人。上がるイントロの上位にいつも食い込む水中モーターいや初めて聞くわけではまったく無いんですけど、あのベースの人の歌声は何!?何なの!なんて素敵なのーー!(絶叫)あの透き通った声でちょっと上向きに歌う姿に新春初のあれですよ!そしてめろったところに岸田さんが足踏みしながらギター弾きながら歌う。ううかわええ!(壊)ワンダーフォーゲルの時にはまたまた緑のレーザービームが四方八方飛びまくる!エキゾッチクジャパン!メンバー紹介はこの辺?佐藤さんは「武道館楽しいです。みなさんも立ってみて下さい」と。うわわわ。
ザ ・ 無 責 任 発 言 !
それを聞いた岸田さん「立ってみて下さいって」と失笑してましたけど。あなた。
フジロックでまったく同じの無責任発言をあなたもしていたじゃないですか!
無責任発言はバンド体質か?そして岸田さんは「みなさんもおっきくなったらバンドをして、武道館で対バンしましょう!」と。すみません。もうかなり大きいので無理です。(年齢的にも身長的にも)達身さんは「武道館は客席と近い感じがする」と。私もそう思いまーす。達身さんサイドの人達にはセクシーなお尻のサービスだそうで(笑)今日は堀江さんのご両親が鳩サブレーを持ってきたらしい。「後で頂きます」という岸田さんに「後で頂いてください」とへにゃへにゃな感じで言う堀江さん。ああいう30代もいいよね(笑)クリフは武道館でやるの6回目だそうですよ。「う○だひかるのバックでも叩いてます」と岸田談。クリフいろんなところで叩いているのね。そんなクリフもお母ちゃんが見に来ているらしい!海路はるばる!今日のライブはほんとあっと言う間だったという岸田さん。うん。確かに。今日は本当にあっという間だった。つうかこれで終わりなの!?「最後に僕らがどうして音楽をやっているかくどくど言っている曲をやります。イッツオンリーロックンロールワークショップ」(IT'S ONLY)R'N'ROLL WORKSHOP!この始まりのやさしいキーボードの音色に涙が出そうになる。やさしい曲。この曲がくるりの音楽に対する気持ちなら、この人達は本当に音楽に対して惜しまない愛情を持って真摯にやっているんだね。温かい気持ちが伝わってくる。リッケン!バッカー!RIGHT!ああーもうくるり最高だよ!
時計を見てみると20:17。1時間45分。本当にあっという間だった。そしてアンコールでメンバーが出てくるまでの5分間ちょっと、ずっと手を叩いた。
出てきた岸田さん「京急急行電鉄という電車がありまして・・・・・」うはーきたね!(喜)赤い電車というのを見に行った人もいるかもしれないけど、羽田空港に直通で乗り入れている電車は京急以外のもあって、銀色(白?)のもあるんですよ・・・・赤く塗れ!という言葉から赤い電車 (笑)ファソラシドレミファソーのところのベースがね、もうねぇすごいの!←言語中枢麻痺。アコギを持った岸田さん。その時客席(しかも上の方から)から女の子の「ロックンロールがいいーーー!」という掛け声(笑)通る声だなー(笑)そこで始まったのは尼崎の魚  その子残念。そして再びMC。岸田さん「いまだに首都は京都だと思っているんですけど、東京に出てきてから6年?ぐらい経ちましたが、こうやって東京に出てくる人達、いろいろ憧れて出てくると思うんですよ。学芸大とか自由が丘、下北沢、高円寺、渋谷、代官山・・・・。でも最近俺らはやたら大久保にいるんですよ(笑)」達身さん「大久保で一ヶ月ぐらい張っていたら、焼肉屋で数回遭遇出来るよな」岸田さん「なので、俺にとっての東京は大久保です」で東京 (笑)そんな前フリかよー!でもやはりギターの音に泣きそうになり、勝手にコーラス隊として参加しましたけど・・・・・。そして東京がラストと思いきや「もう一曲やらせてください」と岸田さん。最後の最後にやったのは ああ、あの歌声にこの音。最後の最後までやられっぱなしでした。
新年早々ありがとう。くるり尽くしに今年もしたいよ、本当に。
終演後ステージを。


今回は、自称ライブ暴れ丑な私でも、そんなに踊りまくることは無くじっくり聴いてました。ライブ後着替えしなかったの、最近では初めて。腕やら足やら頭の後ろやら、そして脳みそまで鳥肌が立ちましたよ。ずっと立っていると、足元からドラムやベースの音に捕まりそうになり、ひゃっ!と足でリズム取ってみたりもして。
MCで印象的だったのが、岸田さんの「小さい時の自分に『繁君、君は将来、くるりという変な名前のバンドで武道館でライブをやるんだよ』と言ってあげたいです」というMC。そんな岸田さんの嬉しい気持ちがこちらにも伝わってきて、始終笑顔でステージを見ていた。楽しそうに演奏する彼らがとてもいとおしかったよ。
はっ!そうだ、今日で7月から続いた(ほぼ)月一くるりライブシリーズが終了だ!
ああ、明日から何を楽しみにして生きればいいの・・・・(涙)
あ、来月スカパラ兄さんだ(あっさり立ち直り)
でもなーくるり見たいなー。磔磔行きたい・・・・(遠い目)

*1:すごい嘘でした。京都で聞いていたと後ほど判明。脳老化?