ゆれる

本日の読了本

([に]1-1)ゆれる (ポプラ文庫)

([に]1-1)ゆれる (ポプラ文庫)

久々に図書館で借りたのではない本です。といってもブックオフで購入なんですけどね。

映画とは違い、登場人物それぞれの語りで章が進んでいくのだけど、面白かった。

というか怖かった。あの映画では映像としてその雰囲気が伝わってくるのだけど、映画には語られなかった登場人物の背景、心情が書かれていて、人間の持つ暗部がより一層浮かんできて怖くなった。

誰でも持っている、自分の持っているものでもあるから、それを文章とされたのが怖かった。映画を見て、これを読むと、更にあの映画の立体感が増すなぁ。

何度見ても(読んでも)、稔の感情が爆発するガソリンスタンドのシーンが泣きそうになるほどこわい。