虹の下

rku08042006-05-20

雨の中出かける。バス停付近の空が急に開けるところまで来たら、その空に大きな虹がかかっていた。きれいな半円形。よく見ると二重になっていた。虹を見るなんて何年振りだろう。虹という単語はよく使うけど、その「虹」がこういうものだったということが私の頭からはすっかり抜けていた。虹色。自然現象とは思えない色。バスに乗ってもずっと目で追っていた。虹のふもとは色が濃くなっていて、あのふもとのそばで見たらどんな感じなんだろうと思う。出来ないんだろうけど。
虹の反対側。

そんな虹を眺めながら出かけた先はロマンティックでもなんでもない元職場のバイト君達の新歓。あいもかわらず職員は一人も来ないのに、辞めた、しかも派遣の私が行くってどういうことなんだか。しかも新しいバイト君で実際顔会わせたのは数人。平均年齢を一気に引き上げる上に、周りから浮くんじゃ…と思いつつ行ってしまうのは、ただの飲み会好きだから。飲めないくせして(笑)
飲み会は七時からだったけど、最近こういう飲み会ではいつも途中から行っている。そんな最初から張り切っていってもね…。
と言いつつ、結果的にはいつもと同じで散々酔っ払って、朝までいたんだけど。
店の入り口で幹事君、下駄箱前で仲良かった女の子に会いほっと一安心したところ耳に入ってきたのはすごい騒がしい集団の声。一安心がすぐ不安へと逆戻り。
「この集団では無いです」と幹事君。ほんとー?
部屋に入ったら確かにそれほど騒がしくなかったけど、30人以上の若者達がもういい感じに出来上がっていた。懐かしい顔やら見たことない顔やらがうじゃうじゃと。
乾杯コールに苦笑しながらも、数分後にはかわいい顔してたちの悪い酔っぱらいの女の子にビール一杯飲まされ、即効酔う。ああ、やっぱりまたこのパターンかーー。
最初はおとなしく座っていたけど、いい感じに酔いが回ってきたら枝豆持参(掌にいくつか乗せて)であっちふらふらこっちふらふら。恋する乙女や社会人一年目や就活中の悩みを聞いたり、自分のネタがあまり受けなかったことに凹んでる子の背中を蹴りつつ励ましたり、新人君に「あー覚えてるよー!」と言いながら固い握手を交したり、「フジロック、絶対行った方がいいよーー」とfuji絶賛したりと楽しい会だった。新人君達の一発芸は半分以上見て無いけど(ひどい)そういえば、頭丸坊主にしてきていて、それまでヅラをかぶっていた子にはちょっと驚いた。
そして残った10人ぐらいで三次会のカラオケへ。毎年恒例だけど、ここまで残っている新人君はほとんどいなく、今年は一人(笑)ここまで来ると本来の主旨が忘れ去られる。
ケツメイシブームでラッパーが乗り移った子もいれば、私より一回り下なのに、ピンクレディーU.F.Oをリアルタイム世代より完璧に踊りこなしていた子も。自分は木村カエラで勝負してみたけど、普段から低い声な上に酔っぱらっていて声が出ず、すぐさま負けた(笑)なんで、そのあとはいつもの自分でがんばった。ウルフルズの大阪ストラットや、CKBタイガー&ドラゴンや、氣志團で。氣志團はワンナイトカーニバルを期待されたけど、出し惜しみをして、俺達には土曜日しかないで(笑)あんまり大差ないけど。
途中から眠くなってきたので寝ていたけど、ウルフルズのバンザイがかかった瞬間起きて、目の前にあったタンバリンでひそかに参加。そして終わった瞬間また寝た。さっき飲んだミントティーで気持ち悪くなったので、かなりぎりぎり。
5時過ぎまでいて明るくなった空の下帰る。同じ駅のバイトちゃん(この後バイトだったらしい)と途中まで一緒に歩く。私が辞めた後の状況を話してくれ、彼女なりの悩んでいることも話してくれた。
年々ひどい状況になってきてるよね・・・・でも辞めてしまっている私には同意して「がんばって」としか言いようがない。とりあえず今日の勤務がんばってね。
そして、そのまま家まで歩く。バスも無かったというのもあったけど、結構余力があったから。
近いと帰るのが楽でいいなぁ。