She said,she said

私が生まれてから一番最初に夢中になったのビートルズ、そして今一番夢中なのがくるり。そのくるりが武道館(ビートルズが唯一日本でライブをした場所!)で、ビートルズの曲を演奏するという、考えただけでも大興奮なイベントがあったので行ってきた。

あ、でも今回はジョンレノンスーパーライブというジョンの命日に行われるチャリティーイベントだったので、もちろんメインはジョン。今までのこのイベントの話を見ると、ビートルズの曲やジョンの曲を皆さん演奏されてますが、絶対くるりビートルズの曲を演奏するに違いない!という確信があった。だって、ポールのベースを佐藤さんに弾いてもらいたかったんだもん!←確信というより要望(笑)
オープニングは、吉井和哉奥田民生斉藤和義が登場し、それぞれワンコーラスづつ歌っていた、かな?←既に記憶が曖昧(笑)
民生がI've got a feelingを歌っていたような気が…そして続けて忌野清志郎が登場!Don't let me downを以前と変わらない声で熱唱!もちろんマントも変わらず着用。清志郎は特にファンというわけではないけど、この完全復活は本当に嬉しいわ。
オープニング終了後、ステージ上がセットチェンジでスタッフでちょっとわらわらした後、気付いたらステージ上にくるりの二人がスタンバイ。ええーもう出番!?あまりの出番の早さにKさんと二人で戸惑う。
二人とも毛皮のモコモコした帽子(どうやらミュールバウアーのらしい)被って、岸田さんはまたまたノー眼鏡。
最初にやる曲を岸田さんが言ったとき、私一人が発狂。この曲を佐藤さんのベースで聞きたい!と思っていたまさにその曲。she said,she said!ギターのイントロだけで既に大感激。Nから借りたオペラグラスでマ氏の手元を見てにやり(怪しい)元々この曲はかっこいいけど、くるりバージョンはまたかっこいいんだ、これが!
何故かMC担当のマ氏が「小学校の時剣道やっていて、武道館は憧れの場所。念願叶ってここには立てた」的なことを話したけど、とりあえずそれはこのライブタイトルのドリームパワーにかけた話題なのかしら?というかジョンのことは触れないのか?というもやもやした気分を私に残させたまま、岸田さんが「では、武道館に似つかわしい曲を」といって演奏したのがNowhere man。うわ!この曲って本家本元も武道館でやっていたよね!?やばい…今日の選曲がことごとく(二曲だけだけど)ツボ過ぎる…やーくるりの皆さんと趣味合うわ〜(思い込み)ひとりぼっちのあいつと言えばコーラスも聞き所。マ氏がベース弾きながらのコーラス…このために来たと言っても過言ではございません(笑)オペラグラスで見てみたら、マ氏がにこにこと演奏していた。だろうね、だろうね、私も嬉しいよ!←何?(笑)
そして二曲演奏してくるりのお二人は袖に引いていった。山場が即終了したため、後はもうゆったりとエンジョイさせていただきましたわ。Kさん差し入れのビールとロイズのチョコがけポテトチップスで(Kさん、ありがと!)
あとはこんな感じ。

ボニーピンク→歌うまかったなー。モテそうな服装だった(笑)

樹木希林→ライブの合間に出てきて、このイベントの趣旨などを話していた。発展途上国識字率の低さの話をして、「一年前に癌になったけど、その数年前に、原因がよくわからないのだけど、突然片目が網膜剥離になって見えなくなった。癌を宣告された時より、目が見えなくなった時の方がとてもつらかった」と。

サンデードライバーズ→二人でこのイベントの売上で建設されたタイ(だったかな?)の学校を見に行ったらしく、その映像をバックに演奏。REAL LOVEを歌ったりと、くるりの時には微塵もなかったこのイベントの本来の姿があった(笑)で、箭内さんて、いつの間にこんな音楽活動を?

LOVE PSYCHEDELICO→ラブサイケデリコの前がやたらセットチェンジに時間がかかっていた。この日はバックバンドの人達がちゃんといたんだけど(名越くんを久々に見た!)、ラブサイケデリコさんは自分たちのバックバンドを従えて来ていたので、やたら時間がかかった様子。そしてそのバックバンドには大好きな高桑兄さんが!で、ちょっとスピーカーの影で私の席から見づらかったけど、ドラマーは賢ちゃんだった、よね?(若干太って見えたので確定出来なかったけど・・・)高桑兄さんのベースが本当に良かった!!(やはりベーシスト好き)Across The Universeをやったんだけど、兄さんのベースが本当に心地よく、武道館に響くその音に乗っかるようにこれまたうまい歌があり、ちょっと一瞬どこかに意識が行ってしまった。あーー来年はやはり巻き毛のキリンさんを見に行こう・・・というかGREAT3をやってくれれば一番いいんですけどね・・・。

樹木希林+孫→リアル孫です。もっくんとややこの娘と息子です。二人とも遠目でも親に似ているのがわかった。その孫ズがIMAGINEを英詞のまま(普通に発音がよかった…)、アカペラで、しかもハモっちゃったりして歌ったのにはびっくりした。すごい!育った環境からしてすごいもんなぁ(笑)その二人の様子を眺めていた樹木希林の目は普通のおばあちゃんの目だった。で、樹木希林が日本語でイマジンを朗読。
クラウスフォアマンはこの辺だったかな?曲の後半で、いきなり一人舞台からはけてしまったのには笑った。

CHARA→まさかCHARAがギブピースアチャンス歌うとは!CHARAというと、どうしてもスカパラの時のことを思い出してしまうので、勝手にはらはらどきどきしていたけど、スカパラの時みたいなことにならずに会場をうまく盛り上げていたので一安心←なぜ?(笑)でも、やはりお客さんに歌わせようとするタイミングが早すぎな気が…でも立ち位置間違えるほど緊張していたらしいし(なので一曲目は照明が当たって無かった笑)、ギブピースアチャンスはとてもCHARAっぽくて素敵だったからいいか←何故に偉そう?笑

斉藤和義→初めて歌っているの聞いたけど、すごいいい声だった!あやうく惚れるとこだった。ジェラスガイを日本語で歌っていたのがまた更によかったわー。かなり情けない歌詞で(笑)すごい端っこの席のお客さん(出演者の背中側から見る感じの席まで人を入れていた)に向かって、「この席でもチケット代同じなんでしょ?納得いかなくない?笑」的なこと言っていたのには笑ってしまった。この場でそれを言うせっちゃん、なかなか素敵な人だ(笑)

奥田民生→で、せっちゃんが去って次のセッティングでステージ上スタッフさん達が数人わらわらしていたところから、いきなりギターも構えた人が正面マイクの前に立った。それが民生だった(笑)その位置に来るまで武道館の満員のお客さん、9割方気付いていなかった(笑)本人も後で「カリスマ性の無い登場の仕方だったね」と言っていた。確かに清志郎みたいな派手な衣装では無いしね、どちらかと言えば裏方に近い服装だしね。でも、そんなところが民生のいいところだと(誉めてるのか?)そんな登場でしたが、一度歌い出したらやはり違う。なんて魅力的な声の人なんだろうなぁと毎回思う。

奥田民生+木村カエラ→で、民生が1曲歌ったらカエラちゃん登場。いつ見ても何度見ても、あのかわいさと顔の小ささには感動です。かわいすぎます。付き合いたいです(笑)去年のみやこで、近くで見た時もそう思ったけど、今回のこの遠さでも、あのかわええオーラにやられたね!で、And your bird can sing歌っていた。民生さんがはもるのがまたいいのよねぇぇ。

吉井和哉→この人は本当に長いコートとか好きだなぁと思った(そんな感想か)Help!をスローバラード調で歌い上げてたね。うーーん、ちょっと彼のセクシーさはあまり私好みでは無いので伝わってこなかったなぁ。

忌野清志郎 with 仲井戸麗市→やはり別格扱いだった。まずセット転換中に後ろのスクリーンには「KIYOSHIRO IMAWANO with REIICHI NAKAIDO」の字がでかでかと。そして出てきた時の会場の盛り上がりはすごかった。でも、盛り上がらないわけがないよなー。1曲目がMOTHERだったんだけど、いきなりあのキヨシロー節で「おかあさーーーーん」と歌われた日にゃ、私も歓声を上げてしまったよ。その後、ハードデイズナイトとイマジンを歌ったんだけど、どさぐさに紛れて自分の曲を1曲ぐらい歌っても良かったんじゃ?笑

で、最後に出演者全員登場したのですが・・・・くるりのお二人が帽子をさりげなく変えていて、それだけで私とkさんびっくり(笑)どうやら、またまたミュールバウアーの帽子だった様子で・・・・ちなみにここでモデルのセクシーお姉さんが被っているものです。
そして、Happy Xmas(War Is Over)を皆で歌うわけなのですが、出演者が順々にワンコーラスづつボーカルを取って行くのですが、一番下手側に地味にいたくるりのお二人。で、やっと岸田さんの番だと思ったら、大画面に映し出されたのはあからさまにカンペを見て伏し目がちに歌う岸田さん。その様子に大爆笑。わかりやすい。わかりやすすぎる!(笑)そして、その後も何度か歌っているシーンが画面に映るんだけれども、どれもこれもやる気の無さに満ち溢れた雰囲気であからさまに浮いている・・・・(笑) 更に私のツボだったのが、くるりのベーシスト、マ佐藤氏。ベーシストなのに、普通にマイクを持たされて、結構がんばって歌っています。がんばって歌をこなしてます(笑)そして、その後何回か、岸田さんの歌っているところが何度か映ったのですが、どれもこれも最初の方に演奏していた時のような楽しそうな感じが微塵も感じられず、まだカンペを見ているのか伏し目がちで・・・。今日、初めてくるりを見るNに「ひきこもっちゃってる?」と心配されるほど(笑)
でも、これはまた序章だった。
次にPower To The PeopleとGive Peace A Chanceになり、出演者全員の合唱が続く中、オノヨーコが登場!74とは思えないダンスをしながらステージに出てきた。で、出演者達と次々とハグをしていくヨーコ。上手から登場し、下手へハグしていくのですが、なんとヨーコはくるりの隣にいたラブサイケデリコの二人とハグした後、くるっと回転してそのままステージ中央に戻ろうと!!!(笑)
うはーーー!ヨーコさん!その端っこにいる二人も地味ですが出演者ですから!!!(爆)
でも、ラブサイケデリコの男の人が機転を利かせてヨーコさんを止めて、くるりの方へと促す。うわ・・・・サイケデリコ君ええ人や・・・・(涙)そして、くるりの二人もヨーコとハグ。画面からは、かなり戸惑う空気をくるりの二人から感じました・・・。
さすが、オノヨーコ・・・・
でも、その後にもっとすごいことが。
マイクを取ったオノヨーコの第一声。
「こんちは。オノヨーコです」
あわわわわわ、こんちは、って!どんだけざっくばらんなんだ!そうだ、そうだった・・・この人は結構こういう喋りをするお方だったわ。いいとこのお嬢さんだったけど。
そして、今回東京に来て改めて東京は美しい、自分は焼け野原だった時を知っているから、ここまで美しくなったのは素晴らしい的なことを話していて、ここまでの東京になったのも皆さんの念力があったからみたいなことを(正直、ここら辺の話の流れは忘れてしまいましたが)
「念力」という言葉に若干首を捻っていた私とN。DREAM POWERというのを訳して念力なのか?と思っていた時に衝撃発言その2がヨーコさんの口から。
「これからも、皆さんの念力でやっちゃいましょう!!」
やっちゃいましょうって!!(笑)この「やっちゃいましょう!!」が強烈で、その前の話が全部ふっとびました・・・(笑)
すみません。。。このイベントの趣旨は素晴らしいし、発展途上国の学校建設に微力ながら加われたことは嬉しいです。でも、やはり自分はどうしてもこういう些細な笑いの方ばかり意識が行ってしまいます・・・。
あ、あとONOCHORDと書かれたペンライトがお客さん全員に配られていて、このペンライトをI LOVE YOUという言葉に合わせて会場全体で点滅させたのだけど、これがまたきれいだったわ。ヨーコとジョンの活動というのはかなり前衛的な印象があり、だから解散後はジョンではなくポール派になっていて、最近のヨーコの活動も知らなかったのだけど、この会場全体できらめくライトを見ていて、かなり丸くなったんだなーとぼんやりと思った。攻撃の矛先を変えたというか、攻め方を変えたというか。でもけして消極的になるのではなく。ヨーコが唱える皆の力を合わせれば世界平和も来る、というのや、「LOVE」という信念のもとに70を越えても活動を衰えさせること無く進んでいく姿は素晴らしいと思うけど、やはり今の私には、あの二人の奏でる音とそこから生まれる世界がとてもしっくり来るなーと思ってしまった。あと、このイベントのあの二人の立ち位置、それがらしくて、とてもほっとしてしまう(笑)
本当はこんなんではいかんだろうけどね。
ま、そういったこのイベントの趣旨の面はさておき、やはりビートルズの曲は素晴らしいなと思った。また演奏しているアーティストも素晴らしく、皆それぞれ思い入れがあるのが演奏に滲んで来ていてとてもよかったよ。

帰り際、Nの旦那さんに車で送ってもらっている時に、Nと二人で「やっちゃいましょ!」とずっと言っていたら、すごいツボにはまって困った。
私の一番最初のビートルズ仲間のNだけど、こんなとこがツボにはまるあたりが長い付き合い出来ている所以だろうなー。
そんなNも今回のイベントをすごい楽しかったらしく「また来年、くるりが出るようだったら誘って」と言ってくれてのはいいけど、多分くるりは二度目は無さそうだ・・・(笑)