安心な僕らは旅に出ようぜ
職場を定時に脱走し(笑)、ダッシュで一路横浜へ。WOWOWの音の系譜の公録に横浜ブリッツまで。
くるり×矢野顕子、そしてyanokamiまで付いてくるというゴージャスな面子！
着いた時間が遅かったので前の方には座れず、WOWOWデビューの夢はもろく崩れ落ちたけど(笑)、タイミングよく二階席の一番前に座ることが出来、ステージ全体がよく見えたからよかったよ。
ここから内容をいろいろ書いてるので注意ですよ。ちなみに放送は11月らしい。
最初、yanokamiが登場し、その後は矢野さん一人で二曲ぐらいやり、そしてyanokami+岸田さんの新ユニット「やのかみだ」(笑)が登場し、その後はくるりの二人＋矢野顕子、そして最後はくるり＋にゃっきー＋カーウィン＋サスペンダーズ＋矢野顕子という感じで。
いやいやいやいや、本当に素晴らしいステージでしたよ！そして、やっと矢野顕子のすごさがわかったよ(遅すぎ)
矢野さんの全身で音楽をしている姿にずっと心奪われっぱなし。音を表現するのにそれがピアノだったり自分の体だったり、自由自在に音を操っていて、そうして歌われる風景はとても懐かしく心をくすぐられ、何度か涙腺が緩んだ。そしてそこにハラカミさんの音がきらきら組み合わさり輝きを更に増していて。うーーわーーこれは是非ともyanokamiのCDをじっくり聞かないと！！
でもこの二人の素晴らしいとこは音楽面だけじゃなくて、話も面白いということだ。MCもかなり長くて、途中かけあい漫才と化していたよ(笑)ハラカミさんもその自覚があるらしく「漫才はこのぐらいにしといて」と言っていた(笑)
音楽も素晴らしいけど、笑いもちゃんと兼ね備えているのは素晴らしいな！淡々とした感じなんだけど、それがまた面白くて。やはり、そういうところのセンスも音楽に十分影響していると思う。あの茶目っ気たっぷりな遊び心があるからこそ、音楽に深みが増すんじゃないかな。
それはくるりにも言えてると思う。普段のあほあほっぷりはとてもすごいもんなー(笑)でも、前にアホアホじゃないとミュージシャンはやってけない的な発言をしていたけど、でもいつまでも遊び心が無いと、何かを作り出していくのは難しく面白味も無いのでは、なんて思ってみたり。
MCはずっと笑いっぱなしだったけど、やのかみだの三人が登場した時に、さりげなくハラカミさんがギターを構えて正面に立ち、岸田さんがハラカミさんの機材のところに立ち「スイッチどこー？」と言った時は大笑い。矢野さんも言っていたけど、ハラカミさんがギター下げてる姿が本当に似合わなくて(笑)どこの裸の大将かと。
で、そんな笑いを挟みつつやのかみだが演奏したのはばらの花。リミックスバージョンですよ！そんなゆるい前振りで、あんなにきれいな音を鳴らすなんて反則だ！岸田さんの歌、今回すごい良かったなぁ。矢野さんだからがんばったか？←さりげなく失礼。矢野さんにはもったりしたのでいつもと違う歌いまわしだったけど、これが落ち着いた雰囲気で素晴らしく。ちょっとあの声に恋しちゃったよ。
ハラカミさんが去り、やのかみだが短い活動期間を経て解散した後、今度は新しく募集したメンバーが登場。佐藤さんという方がウッドベースを持って登場！岸田さんとは初対面とのこと(笑)
そこで三人でやったPRESTOかな？がまた沁みたのだけど、でも、その後に現在のくるりフルセット＋矢野顕子のBaby,I Love Youが半端無いことになっていて。矢野さんのピアノがプラスされたのもあるけど、この曲がこんなに心に迫ってきたのは初めてで涙が止まらなかった。前半は普通に椅子に座ってふんふんと見ていたけど、岸田さんが登場した時から思わず身を乗り出して聞いてしまい、もうこの辺からはその姿勢のまま固まり涙ぽろぽろさせていましたさ。そして続けてそのメンバーのままでラストナンバーのブレーメン。矢野さんが入ったJUBILEEを是非とも聴いてみたかったけど、ブレーメンが始まって全てを持ってかれた感じ。にゃっきーのカウントから既にどきりとしたけど、始まった瞬間の音の会場の包み具合がとてつもなくて鳥肌が立った。終盤のテンポが変わる時もサスペンダーズのパーカス隊が入ってきた時にぞわーーときた。
すごい、すごい。約一ヶ月ぶりのくるり。いつの間にこんなことになっちゃったの？？
矢野さんに引っ張られたのか、ツアー中に化けたのか、それはわからないけど、とても凄い音楽のマジックが起きているのだけはわかった。
これは音博以前に中野にyanokami来て欲しい！
そして一時間どころか40分ぐらいオーバーして公録は終了。その後インタビューもあるらしいから、放映の時かなりカットされちゃうんだろうなぁ。是非ともフルで放映して欲しい！特に猫のキンバリーちゃんをもう一度見たい(笑)*1
ライブ後、若干放心状態だった私だったけど、Kさんから矢野さんの年齢を聞いて驚きのあまり現実に戻れた(笑)
そしてKさんと二人で、ああなりたい！と大興奮。
50代になってもあんなチャーミングで茶目っ気たっぷりでウィットに富んでいる人はそういない！というか、年齢では無いんだろうねぇ。もう自分に足りないものをたくさん兼ね備えてる矢野さんが羨ましい。くるりと共演なんて、本当にうらやましすぎだ(笑)
それにしても、本当に素敵なライブだった。これで当分乗り切れそうだよ*2
